屋根は一年中、風雨や寒暖の差にさらされるなど、過酷な条件にあります。住まいの耐久性を考える場合、建物自体の構造強度と屋根材の耐久性は慎重に検討すべき課題です。 高温焼成される硬い陶器質の瓦は耐久性においても万全の信頼性能でお応えします。 |
曲げ破壊加重テスト |
屋根には、TVアンテナ工事や雪下ろしで人が乗るなど、局部的に大きな荷重のかかる場合があります。 JIS規格の曲げ破壊荷重テストでは、釉薬瓦で1500N(153.0kgf)以上の強度が必要と定められていますが、 三州瓦の荷重テストでは、JIS規格の1.5倍以上の強度が確認されており、荷重に対する耐圧性も万全のレベルを確保しています。 |
耐薬品テスト |
酸性雨や海岸部での塩害など、屋根は化学変化に対して強い安定性が求められます。 耐薬品性では、4種類の屋根材の質量の減少や表面の変色などを調査。 三州瓦は質量・色彩の変化がほとんどなく、他の屋根材に比べ耐薬品性に優れていることが認められました。 |
●質量減少率/JIS A 5209 7.13 |
ただし試験体は約3%の塩酸溶液中に全て浸し、結果は浸す前後の乾燥質量を秤量し、浸す前の試験体の乾燥質量に対する質量減少率で表示。また、溶液処理後の乾燥質量が処理前より増えた場合は減量を0とする。 |
●表面色変化 |
純水を硝酸・硝酸混合溶液(硝酸12ml、硫酸17.3ml を純水1000ml に希釈)によりPH3に調整した試験溶液中に、試験体を7日間浸し、試験前の表面色と、試験終了後の試験体を洗浄・乾燥した後の表面色との変化を観察した。 |
耐風テスト |
瓦屋根の耐風性能は、建築基準法により、構造計算規定が定められ、地域ごとに決められた基準風速に対応する施工方法が求められています。 三州瓦は工事業者の団体と共同で「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」を策定し、法令に準拠して風圧力や地震力に対し瓦の緊結等に必要な構造性能を明らかにし、確かな安全性を検証しています。 |
磨耗テスト |
海岸部での砂による摩耗や経年劣化によるすり減りを考慮したテストで、JIS規格で定める落砂式摩耗試験により摩耗度を測定。 その結果、三州瓦の摩耗減量は0.01gで、床タイル・モザイクタイルのJIS規格である0.1gを大きくクリアする表面硬度が認められています。 |